木場の歴史

江戸の町づくり開始以来、材木商たちは各地を転々とさせられていました。

市中では火事の原因となるし、材木が焼けて復興の妨げにもなるという理由から、元禄14年(1701)に深川の埋め立て地が材木置場に指定されました。

その後、材木商たちはこの地に定着し、材木を置く場所という意味から、元禄16年(1703)に木場町と命名されました。

木場問屋に着いた木材は川並衆の木遣(きやり)によって桟取りをされていました。

明治維新以降になると、木場の沖合いのゴミ等による埋め立てが進み、木場の目の前から海が姿をだんだん消していきました。

また戦後、地盤沈下や立地条件の悪化から代替地を求めるようになりました。


昭和44年(1969)貯木場の役割は新木場に譲られる事になり、従来の貯木場は埋め立てられ、跡地に木場公園が造成されました。

昭和47年には埋め立てが完成し、新木場が江東区に編入されました。

写真は新木場に移転直前の木場の様子です。



弊社ビルも昭和40年代に建てられました。

この頃は周辺にまだ高いビルもなく、屋上からかなり遠方までを眺めることができました。

右の写真はその当時、現在の木場ランプ周辺から南に向かって撮影されたものです。


現在はマンションなどが立ち並び、ごく一部に以前の面影が残る町並みになっています。


写真提供:ももやま写真工房「なつかしい風景/東京深川木場」、林材新聞社 昭和50年発刊「深川木場」

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